秋田県に、茂吉という男がいました。年をとった猫と一緒に住んでいました。
ある日、茂吉は知らない人から、お酒の代金を払うように言われました。茂吉は「歳をとった猫が化け猫になって、お酒を飲むようになったのだろう」と考えました。
猫は茂吉に怒られて、逃げていきました。茂吉は猫を追いかけていくと、化け物が集まる場所に着きました。猫は、ほかの化け猫たちから「茂吉を殺せ」と言われていました。
茂吉が目を覚ますと、自分の家でした。夢だったのかもしれないと思いました。
茂吉がご飯を食べようとすると、猫が急に走ってきて、ご飯の上を飛びました。茂吉は、夢の中で化け猫たちが「猫が飛んだご飯を食べると、茂吉は死ぬ」と話していたことを思い出しました。茂吉がご飯を食べないでいると、猫は家を出ていきました。