海・プール・川遊び 「水の事故」どう備える? 【専門家Q&A】
2025-07-04 08:42:31

そして、水の事故にあった人のうち
▽死亡した人が794人、
▽行方不明になった人が22人でした。
死者と行方不明者をあわせた816人について、警察庁が発生場所を分析したところ、
▽海が372人と最も多く、全体の45.6%を占め、次いで、
▽河川が288人(35.3%)、
▽用水路が100人(12.3%)でした。
警察庁は
水流が激しかったり藻が生い茂って、滑りやすかったりするなど危険な場所を避け、保護者が付き添い、子どもだけでは水遊びをさせないなど、水の事故への注意を呼びかけています。
気温が高くなると海やプール、川遊びの機会が増えます。
水の事故に遭わないためにどう備えればいいのでしょうか。全国の水難事故を調査し研究や対策を提言するなどの活動を行う一般社団法人・水難学会の理事で、長岡技術科学大学の斎藤秀俊教授に話を聞きました。
Q.
なぜ水難事故は起きる?
A.
事故が一番多いのはレジャー中で大人の「慣れているから大丈夫」という油断がきっかけになっています。
また、子どもは放課後に友達どうしで川や海に行き事故が起きることが多いです。
Q.
水の事故を防ぐためにできることは?
A.
一番重要なことは、を計画してから出かけることです。
川でバーベキューするというと川に入る準備をしない人が多いです。
そして、親が食事の用意をしている間に子どもが軽装で川に入り事故になるケースもあるので、親は子どもから目を離さず必ず一緒に行動し、空白の時間を作らないよう事前に計画を立ててほしいです。
Q.
海や川などで遊んでいる時に気をつけることは?
A.
は有効です。
しかし、この炎天下で着用すると熱中症になる可能性があるほか、体全体を冷やすために水深の深いところに行くと危険性がより増します。
川は急に深くなる場所があります。
水深がひざ下までの場所で遊んでいれば転んでも溺れる可能性が低いのでを意識してください。
Q.
対策をしていても溺れた時はどうしたらいい?
A.
とよく言いますが背中を下にしてあおむけの状態で待ちます。
そうすると口と鼻が水面から出るので、呼吸をしっかりして救助を待つようにしましょう。