親鸞
しんらん (1173-1262) 鎌倉初期の僧。 浄土真宗の開祖。 別称, 範宴・綽空(シヤククウ)・善信。 諡号(シゴウ), 見真大師。 日野有範の子と伝える。 初め比叡山で天台宗を学び, のち法然の専修念仏の門に入る。 1207年念仏停止の法難に遭い, 越後に流罪。 赦免ののち長く関東に住み布教と著述を行う。 法然の思想をさらに徹底させ, 絶対他力による極楽往生を説き, 悪人正機を唱えた。 主著「教行信証」は, 他力の立場から浄土教の教理を純化・体系化したもの。 ほかに「唯信鈔文意」などがある。 唯円編の法語集「歎異抄」は有名。 妻は恵信尼。