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67年前に赤ちゃん取り違え 東京地裁判決に 都「控訴せず」
2025-04-25 06:29:05

67年前に別の赤ちゃんと取り違えられた男性の生みの親に関する調査を都に命じた東京地方裁判所の判決について、東京都の小池知事は控訴しない意向を表明しました。
これで判決が確定することになり、今後、都が生みの親に関する調査を実施することになります。
これで判決が確定することになり、今後、都が生みの親に関する調査を実施することになります。
都内に住む江蔵智さん(67)は1958年、都が運営していた「墨田産院」で生まれた直後、別の赤ちゃんと取り違えられ、血のつながらない両親に育てられました。
生みの親の調査を求めた江蔵さんの訴えについて、今月21日、東京地方裁判所は判決で、戸籍をもとに可能性のある人を特定しDNA鑑定を依頼するなど、生みの親に関する調査をするよう都に命じました。
判決を受けて江蔵さんは都に対して、控訴せずに速やかに調査するよう求めていて都は対応を協議していました。
25日行われた定例の記者会見で小池知事は「多大なご心痛をおかけしたことをおわび申し上げる。長年にわたって江蔵さんが苦しんでこられた心情は察するにあまりある」と述べ陳謝しました。
その上で「個人の出自を知る権利は重要だ。取り違えを生じさせた都として、今回の判決を受け入れ、控訴しない決断をした。調査にあたり対象となる方の個人情報の取り扱いに万全を期し、心情にも配慮したい」と述べ控訴しない意向を表明しました。
これで判決が確定することになり、今後、都が生みの親に関する調査を実施することになります。
江蔵さん「すぐにでも調査を」
東京都が控訴しない方針を決めたことについて、江蔵さんは「よかったという気持ちはあるが、病院での取り違えが分かってから20年がたっていて、私や高齢の母には時間がありません。すぐにでも調査を始めてほしいし、どういう形で調査するのかも説明してほしい」と話していました。
ソース:NHK ニュース