姫路城は兵庫県姫路市にある城です。世界遺産になっています。
姫路城には、昔から、天守閣に妖怪「刑部姫」が住んでいるという話があります。天守閣は、城の中で一番高い建物です。
ある夜、城で働いている武士たちが、妖怪の話をしていました。武士たちは、怖くて、誰も天守閣に行こうとはしませんでした。
すると、武士の仕事を手伝っている少年が、自分が行くと言いました。少年は、天守閣の一番上まで行くと、妖怪の「刑部姫」に会いました。少年が、武士たちに言われて来たことを話すと、妖怪は、少年の勇気をほめました。そして、兜の一部を少年に渡しました。
次の日、少年は、殿様に兜の一部を見せました。これは、殿様が宝としてしまっていたもので、少年は、妖怪に会ったことが分かりました。