アメリカのジョージア州の海岸で、アカウミガメの赤ちゃんが海に行くのがむずかしくなっています。その理由は、新しくできた大きなガソリンスタンドや高速道路の明るい照明です。ふつう、カメの赤ちゃんは月の光を見て海に向かいます。しかし、今は人工の明かりがとても明るくて、カメたちは間違った方向に行ってしまいます。
カメの赤ちゃんは海ではなく、陸の方に何キロも歩いてしまい、ほかの動物に食べられたり、弱って死んでしまうこともあります。ジョージア州の海岸では、アカウミガメだけが毎年卵を産みます。特にセント・シモンズ島では、前から家やホテルの明かりでカメが道に迷うことが問題でした。
最近は高速道路の照明も明るくなり、さらに問題が大きくなっています。明かりは遠くの海岸まで届き、カメの赤ちゃんだけでなく、卵を産むメスのカメも明るい場所をさけるようになりました。カメは毎年同じ浜辺に戻って卵を産みますが、安全な場所が少なくなっています。
環境保護団体はカメの巣を守っていますが、すべての赤ちゃんカメを助けることはできません。もしこのまま人工の明かりが増えると、カメの数がもっと少なくなるかもしれません。アメリカのほかの州でも、明かりのせいでカメが困っているという報告があります。