福井県坂井市にある東尋坊は、海の上に高く上がった崖です。崖から海までの高さは20m以上あります。
東尋坊は、昔、僧侶の東尋という人が住んでいたことから名前がつきました。東尋は、力が強くてとても乱暴な人でした。
東尋は、村の人たちに崖から海に落とされて死にました。村の人たちは、東尋のように乱暴でない人を大切にしようと考えました。
東尋坊では、海から強い風が吹いてきます。村の人たちは、この風を「とうせん坊」と呼んで怖がっていました。
この話は、NHKの「にっぽん昔ばなし」で紹介されました。東尋坊の近くにある東尋坊温泉三国観光ホテルの社長は「東尋坊の話は怖いですが、村の人たちの優しい気持ちがよくわかります」と話しています。