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美少年びしょうねん溺愛できあいするあまりおにになった住職じゅうしょく頭巾あおずきん

2025-06-16 07:10:03

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妙慶かいあんみょうけい(かいあんぜんじ)という僧侶そうりょたび最中さいちゅうに、下野しもつけくに現在げんざい栃木とちぎけん)のちいさなむらおとずれたときのこと。僧侶そうりょ村人むらびとからちかくのやまんでいるてら住職じゅうしょくはなしく。
その住職じゅうしょく自分じぶんまわりの世話せわをさせていた美少年びしょうねん稚児ちご溺愛できあいし、しだいに本職ほんしょくまでおこたるようになった。稚児ちごやまいくなると、そのをあきらめきれない住職じゅうしょく火葬かそう土葬どそうもせずに、遺骸いがいそばにおいてきしめ、そのにくくさるのをしみ、にくほねをしゃぶり、ついにはくしてしまったという。そしてさとりてきてははかあばき、しにくをむさぼりい、村人むらびといかけまわおにててしまった。妙慶かいあんみょうけい村人むらびとはなしき、おにとなった住職じゅうしょく何とか正気しょうきもどさなければと決心けっしんする。
そのよる妙慶かいあんみょうけいやまのぼてたてらなか座禅ざぜんんでいると、そうとも俗人ぞくにんとも区別くべつがつかないおにした住職じゅうしょくあらわれる。妙慶かいあんみょうけい一喝いっかつすると、そうのおぼろげな姿すがたこおりのようにせ、改庵妙慶かいあんみょうけいかぶせた頭巾あおずきん白骨はっこつだけが草葉くさばのなかにのこっていた。
ソース:NHK ニュース