昔、大分県の上浦という所の川の近くに、六兵衛という男の人が住んでいました。六兵衛の家の近くには、7匹のカッパが住んでいました。カッパたちは、いたずらが大好きでした。
ある日、カッパたちは六兵衛に「相撲を取ろう」と言いました。六兵衛は「まず、畑の草を取るのを手伝ってくれ」と言いました。カッパたちが草を取っている間に、六兵衛はお尻に鉄のふたを入れておきました。
次の日、六兵衛とカッパたちは相撲を取りました。カッパたちは六兵衛のお尻を狙ってぶつかりましたが、鉄のふたのおかげで六兵衛のお尻は大丈夫でした。カッパたちはびっくりして、川に逃げていきました。
夜になって、カッパたちが六兵衛の家に来ました。「仕返しはしないから、腕を返してくれ」と言いました。六兵衛は「滝の近くの木が腐るまで、いたずらをしないと約束したら、腕を返してあげる」と言いました。カッパたちは約束して、腕を返してもらいました。
カッパたちは、早く木が腐るように、臭いおならをかけました。しかし、木は石でできていたので、腐りませんでした。カッパたちはあきらめて、どこかに行ってしまいました。