Hiện Furigana
子守 りをしたきつね
2025-06-17 07:10:29

ある山 の中に、とても貧 しい村 がありました。村 の人 たちは、食 べ物 がなくて、赤 ちゃんを山 に捨 てなければなりませんでした。そして、赤 ちゃんを捨 てたことを隠 すために「狐 が赤 ちゃんを連 れて行 った」と言 いました。村 の人 たちは、狐 のことを「子 取 り狐 」と言 いました。村 に、子 どもが4人 の家 がありました。お父 さんとお母 さんは一生懸命 働 いていましたが、お父 さんは病気 で亡 くなりました。お母 さんは、赤 ちゃんを背中 に背負 って畑 を作 りました。畑 ができたので、子 どもたちをお風呂 に入 れようと思 って、山 で芝 を刈 り始 めました。そのとき、背中 の赤 ちゃんが泣 きました。お母 さんは赤 ちゃんを下 ろしてあやしました。赤 ちゃんが笑 ったので、お母 さんは安心 して芝 を刈 り続 けました。しかし、お母 さんは赤 ちゃんを山 に置 いたまま帰 ってきてしまいました。お母 さんは急 いで山 に行 こうとしました。でも「赤 ちゃんがいなければ、生活 が楽 になる」と考 えてしまいました。それでも「狐 に赤 ちゃんを取 られたくない」と走 って山 に行 きました。しかし、赤 ちゃんはいませんでした。お母 さんが泣 いていると、赤 ちゃんの笑 う声 が聞 こえました。お母 さんが走 って行 くと、狐 たちが赤 ちゃんをあやしていました。お母 さんは赤 ちゃんを抱 いて「狐 でも赤 ちゃんを育 てているのに、私 は何 という母親 だろう」と思 いました。そして、もっと頑張 って働 きました。村 の人 たちも、山 で畑 を作 るようになりました。そして、村 は少 しずつ豊 かになりました。村 の人 たちは「子 取 り狐 」を「子 守 り狐 」と言 うようになりました。
ソース:NHK ニュース